はじめに
まず、API GatewayはAWSリソースを使用してAPIをサーバーを作らず(以下:サーバレス)、作成することができます。
以下のような方におすすめの内容です。
- サーバレスに興味がある
- AWS認定の勉強をしている
この記事を参考にすることで、AWS Gatewayで作成できるAPIはどのようなものか知ることができます。
基本的なAPI Gatewayの設定手順を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
API Gateway×LambdaでREST APIを構築する方法を解説!
API Gatewayとは

API Gatewayは、クライアント(ユーザーやアプリケーション)とバックエンドサービスの間でリクエストとレスポンスを仲介するサービスです。
これを利用することで、サーバレスかつスケーラブル(拡張性のある)なAPIを構築できます。
主な特徴
- サーバレス: インフラ管理不要で運用コストを削減
- スケーラビリティ: トラフィックの急増にも柔軟に対応可能
- セキュリティ: IAMや認証機能を活用して安全なAPIを提供
- 多様なAPIタイプ: REST API、HTTP API、WebSocket APIをサポート
例えばモバイルアプリがAPI Gatewayを通してデータベースにアクセスしたり、Lambda関数を呼び出すことができます。
REST APIとは
REST APIは、API Gatewayが提供する標準的なAPIタイプで、HTTPリクエストを使ってクライアントとサーバーがデータをやり取りする仕組みです。
GETやPOST、PUT、DELETEといったHTTPメソッドを活用し、リクエストの種類によって操作内容が変わるのが特徴です。
機能が多く、キャッシュの設定やトラフィック管理、APIキーを使った認証といった高度な操作もサポートしています。
マイクロサービス間の通信やユーザー管理といった幅広い分野利用されています。
HTTP APIとは
HTTP APIは、REST APIを軽量化した設計で、シンプルなAPI用途に特化しています。特に、レイテンシを抑えて高速に処理を行うことが求められるケースで使用されます。
コスト面でも優れており、REST APIに比べて約60%のコスト削減が可能です。そのため、複雑な機能が必要ないシンプルなAPIや、デバイスからのデータ送信など限られた用途で利用するケースが増えています。
例えば、IoTデバイスからのデータを受信するためのAPIが挙げられます。
API Gateway×LambdaでHTTP APIを構築する方法を解説!
WebSocket APIとは
WebSocket APIは、双方向通信が必要なリアルタイムアプリケーションで活用されるAPIです。
通常のHTTP通信と異なり、クライアントとサーバー間でコネクションを維持する仕組みを持ち、双方向でデータのやり取りが可能です。
例えば、チャットアプリでは、新しいメッセージが送られるたびにサーバーからクライアントへ即座に通知を送信する仕組みがWebSocket APIを通じて行われます。
API GatewayでWebSocket APIを構築する方法を解説!
REST, HTTP, WebSocket使い分け

APIの種類は用途によって使い分ける必要があります。以下の表を参考にしてください。
種類 | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
REST API | 標準的な機能が豊富 | マイクロサービス、ユーザー管理 |
HTTP API | 軽量で高速、低コスト | IoTデバイス、Webhook |
WebSocket API | リアルタイム通信、双方向データ送受信 | チャット、通知、ライブデータ配信 |
API Gatewayと組み合わせるサービス

API GatewayはAWSの他サービスと組み合わせて使用することが多いです。
Lambda
サーバレスのバックエンドロジックを実行できます。
クライアントからのリクエストを動的に処理することができます。
DynamoDB
高速でスケーラブルなデータベースとして使用できます。
ユーザー情報等のデータを保存から取得まで行うことができます。
CloudFront
静的コンテンツのキャッシュと配信します。
キャッシュされた情報をユーザが閲覧するので、API Gatewayの負担が減ります。
IAM
認証やアクセス管理します。
ユーザーごとにアクセス権限を設定して、APIへの不正アクセスを防ぐことができます。
API Gatewayのコスト

API Gatewayのコストは主に以下で構成されます。
- リクエスト数:APIリクエスト数に応じた課金
- データ転送量:転送されたデータに基づく課金
例えば、1万リクエスト/月の場合、HTTP APIなら数百円、REST APIなら1000円程度です。
使用量プランを設定することができ、DDos攻撃をされたとしても使用制限を設けることができます。
1秒間や、日別・月別等で制限を設けることができるので、設定して高コストになることを事前に防ぎましょう。
まとめ
AWS API Gatewayを使うことで、コストを抑えつつスケーラブルなアプリケーションを構築するシステムを構築することができます。
LambdaやDynamoDBなど他のAWSサービスと組み合わせることが多いので、一度試しておきましょう!