はじめに
結論として、NATゲートウェイは必要な場合がほとんどですが、正直不要です。
以下のような方におすすめの内容です。
- 不要なコストをカットしたい
- 自社サービスを運営している
- NATゲートウェイの必要性について知りたい
この記事を読むことで、NATゲートウェイを使用しなくてもいいか判断できるようになります。
NATゲートウェイの設定方法や役割等を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
AWS NATゲートウェイの仕組みと設定手順|初心者向けに解説!
NATゲートウェイとは

NATゲートウェイは、プライベートサブネット内のリソースが安全にインターネット通信を行うための「ネットワーク変換サービス」です。
外部からの直接アクセスを防ぎつつ、インターネット接続を可能にします。
NATゲートウェイは使用するべきか

なぜ、使用するべきか考えているかですが、NATゲートウェイはそれなりに高く、月額5000円程度します。
なので、不要な場合はこの料金を別のプロジェクト予算に回した方が、いいサービスになります。
NATゲートウェイは必要な場合がほとんどですが、自社開発(一部)や個人開発という点では不要です。
必要な場合は、以下の場合に限られるかなと思います。
- 客先から要望があった場合
- トラフィックをセキュアにしたい
- データベース等のパッケージをインストールしたい
企業のコンプライアンス的に必要なことが多いので、その場合に使用するくらいでいいと思います。
理由として、プライベートサブネットにすると直接接続ということができなくなりますから、セキュリティ的にかなり向上することは確かですが、セキュリティグループでトラフィックの制限をかけれるため、そこまで厳密にやる必要がありません。
なので、プライベートのサブネットではなくパブリックにして、セキュリティグループで厳密にしていれば、問題はないです。
どうしても必要なパッケージのインストール時は必要になるので、その時だけNATゲートウェイを設置して、終わったら削除すれば、NATゲートウェイの料金を払わなくてもよくなります。
NATゲートウェイ不要チェックリスト

企業のコンプライアンス的なことがなく、以下のような場合はNATゲートウェイは削除してもいいです。
- 外部のAPIを使用していない
- 外部と連携しているサービスがない
- 自社サービスでコンプライアンス的に問題ない
外部APIや外部サービスとの連携がある場合でも、自社サービスでコンプライアンス的に問題がなければ、パブリックサブネット・パブリックインスタンスで大丈夫です。
※ただし、セキュリティグループ等でトラフィックをかなり厳密に行いましょう。
まとめ
NATゲートウェイは、セキュリティ向上や特定の用途に役立つサービスですが、必ずしも全ての環境で必要ではありません。企業のコンプライアンスやセキュリティ要件がある場合には導入を検討すべきですが、外部サービスを使わない自社運用では不要なケースも多いです。
一時的な利用であれば、作業後に削除することでコストを抑えることが可能です。
セキュリティグループやパブリックサブネットを適切に設定すれば、NATゲートウェイがなくても安全な運用は十分に実現できます。必要性を見極めて、最適な選択をしてください。