亀のコツコツクラウドインフラ

2024年12月18日 (最終更新日:2024年12月19日)

AWSで注意!クラウド破産の原因・事例・対策まとめ【必見チェック項目】

はじめに

チェックリストのみを知りたい方はこちらを参考にしてください。

  • AWSクラウド破産の事例を知りたい
  • AWSクラウド破産にならないか心配

そういった方が安心できるように注意すべき点を記事で解説していきます。

クラウド破産は、クラウドサービスを使用する上で運営できなくなる可能性が高くなるので注意すべきことの一つです。

AWSクラウド破産の原因

クラウド破産とは

クラウド利用のコストが予想以上に膨らみ、運営困難な状態になることです。

初学者や小規模チームでも簡単に利用できるため、クラウドサービス導入を優先して進めてしまい、コスト管理を後回しにしてしまう企業が増えています。

クラウドサービスは便利ですが、管理を怠ると知らない間に一気にコストが跳ね上がることがあります。

主な原因

理由として以下が挙げられます。

  • リソースの無駄遣い
  • データ転送の非効率化
  • コスト管理ツールの未使用

必要以上のインスタンスタイプであったり、使用していないインスタンスがある場合は無駄遣いです。

意外と見落としがちなのが、データ転送の非効率化です。動画や大容量データを大量に転送すると、それだけでコストが高くなります。

コスト管理をめんどくさがり、AWS BudgetsやCost Explorerを活用しないことで請求金額の把握が遅れる可能性があります。また、メールの確認を怠ったりすると知らない間に請求金額が大幅に大きくなってしまいます。

クラウド破産の事例

事例を一部紹介します。

開発環境のEC2インスタンスを停止せず放置した結果、月額数十万円のコストが発生。

原因:リソースの無駄遣い
対策:定期的にリソースを棚卸しをして、不要なインスタンスを停止・削除を行う

大量の動画をS3からインターネット経由で転送して、転送量が予算を超過。

原因:データ転送の非効率化
対策:CloudFrontを導入してキャッシュを使用し、転送コストを最適化する

クラウド破産を防ぐための対策チェックリスト

以下のチェック項目を確認して、クラウド破産を未然に防ぎましょう。

  1. リソースの棚卸しを定期的に実施
  2. Auto Scalingを活用して適切なリソース管理
  3. AWS Budgetsでコストアラートを設定
  4. Cost Explorerで月毎のコスト推移を確認
  5. データ転送料を監視し、無駄を削減
  6. スポットインスタンスやSavings Plansを活用
  7. タグ付けでリソースを管理し、コスト分析を容易に

まとめ

クラウド破産は、AWSの利用を適切に管理していれば防ぐことができます。

今回のチェックリストを参考にしながら、クラウド運用を最適化し、AWSを活用していきましょう。

この記事を書いた人

コツコツ亀

コツコツ亀

Webエンジニアとして活動中
AWSを使用してWebアプリケーションを作ったり、サーバーを構築したりしています。

関連記事

新着記事