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2024年12月22日

【初心者向け】CIDRとは?ネットワーク設計の基礎とAWSでの活用法をわかりやすく解説

はじめに

以下の方におすすめの内容になっています。

  • CIDR形式の設定のベストプラクティスがわからない
  • CIDRについてわからない
  • ネットワークについて学んでいる

この記事では、CIDRの基本からネットワーク設計での注意点、AWSでの実践的な活用方法までを、初心者向けに解説します。

CIDR形式とは

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、IPアドレスを効率的に割り当て、ネットワークを分割・管理するための表記方法です。

例えば、192.168.0.0/24という形式を見たことがあるかもしれません。

この意味を簡単に分解すると・・・

  • 192.168.0.0: ネットワークアドレス(IPアドレス範囲の開始地点)
  • /24: サブネットマスクをビット単位で表したもの(ここでは上位24ビットがネットワーク部分を表す)

192.168.0.0/24の場合、IPアドレスは 192.168.0.0 から 192.168.0.255 の範囲になります。

CIDR設計時の注意点

CIDR設計をする際に注意すべきポイントをいくつか挙げます。

IPアドレスの範囲の重複

複数のネットワークが重複するCIDR範囲を持つと、通信障害が発生します。

特にVPCピアリングやオンプレミスとの接続時には、事前に範囲を計画することが大切です。

将来の拡張性を考慮

小さいサブネットに分割しすぎると、後で拡張が難しくなります。

例:192.168.0.0/24を最初に割り当てるのではなく、余裕を持った設計にする。

CIDRの範囲の制限

必要最小限の範囲を設定し、不必要なIPアドレスを含めないことでセキュリティを向上できます。

CIDRが作られたのはなぜ?

CIDRは、従来の「クラスフルアドレッシング」の限界を解決するために作られました。

以前はIPアドレスをA、B、Cクラスで分類して、決まったアドレス範囲を使用していましたが、大規模ネットワークではIP枯渇問題、小規模ネットワークではアドレスが余って非効率といった状況でした。

CIDRはネットワークサイズを柔軟に調整できるため、IPアドレスを効率的に利用できるようになりました。これにより、インターネット全体でのアドレス資源の有効活用が進みました。

AWSにおけるサブネットおすすめのCIDR設定

AWSでのネットワーク設計におけるCIDRの設定例を紹介します。

VPCのCIDR設定

AWS VPCを設計する際、最初にCIDRを設定します。推奨される範囲はプライベートIPアドレスを使うことです。

10.0.0.0/16(最大65,536個のIPアドレス)

これにより、後からサブネットを分割しやすくなります。

サブネットのCIDR設定

CPC内にサブネットを作成する場合、用途ごとに分割します。

パブリックサブネットでは10.0.0.0/24
プライベートサブネットでは10.0.1.0/24

各サブネットには256個のIPアドレスを割り当てることができますが、AWSでは一部予約済みです。(使用可能なのは251個)

/24の場合は予約しているアドレスは以下の通りです。

  • ネットワークアドレス 10.0.0.0
  • ブロードキャストアドレス 10.0.0.255
  • VPCルーター用アドレス 10.0.0.1
  • DNSリゾルバー用アドレス 10.0.0.2
  • 予約済みアドレス 10.0.0.3

まとめ

CIDRの基本や設計時の注意点、AWSでの活用方法を解説しました。

CIDRはネットワーク管理の効率化に欠かせない技術で、特にAWSのVPCやサブネット設計で重要です。

IPアドレス範囲の計画とAWS特有の予約アドレスを考慮し、効率的で安全なネットワーク設計を目指しましょう。

この記事を書いた人

コツコツ亀

コツコツ亀

Webエンジニアとして活動中
AWSを使用してWebアプリケーションを作ったり、サーバーを構築したりしています。

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